挫折ポイント 周りの情報に流される

ウオーキングから連想されやすいのが「健康には1日1万歩がよい」といった、フレーズ。

しかし、これを聞いて、健康のためには1日l万歩歩かなければならないと考えてしまうのはよくありません

こうした情報を基準にして運動量やペースを決めようとすると、やはり続かなくなってしまいます。自分のライフスタイルにあった目標ではないので、当然のことです。

これまで再三述べてきたように、目標にする数値はあくまで現在の自分のレベルから導き出して設定するものですから、 一般論にあわせようとしても意味がありません

たとえば、1日の平均歩数が5000歩の人と8000歩の人では、「1日1万歩」という目標は難易度が異なります。

すると、目標をクリアしたことの意味も異なってきますし、効果も一様ではありません。

脂肪を燃焼させる有酸素運動の20分説についても、これは20分以上運動を続けなければ、脂肪は全く燃えないという意味ではありません

運動に利用されるエネルギーには糖質と脂質がありますが、運動を開始した直後でも糖質とともに脂質は利用されています

ただ、はじめはエネルギー源として糖質のほうが使われる割合が多いのですが、運動を長時間続けると徐々に脂質の割合が高くなっていき、20分程度で両者の割合が逆転するので、そのようにいわれているのです。

5分、10分と細切れでもかまいませんので、ウオーキングを積み重ねるようにすれば、脂肪燃焼の効果は現れます。

毎日まとめて20分の運動を確保できるかどうかは、仕事の形態など生活パターンによって、できる人とできない人がいて当然です。

「運動をまとめて20分以上する余裕はないから、ウオーキングを始めても意味がない」などと考えて敬遠せず、時間を見つけて歩くようにしましょう。

そもそも、「現状よりもプラス」であれば、それはすべてOK。なんらかの効果はあるはず。前向きに考えていきましょう。

とにかく、できることから始めていくことが大切です。実際に体を動かすことで、意識も変わってくるのです。もしかしたらいずれ、「もっと積極的に時間をつくろう」と思えるようになってくるかもしれません。

そうしたらそのときに「より効果的な有酸素運動」も少しずつ考えていけばよいのです。

たとえ話になりますが、我が子に期待するあまり、その子をダメにしてしまう、というような話は現実でもフイクションでもよく聞きます。

そんなとき、親は自分がこどもに課している目標が、その子にはまだ高すぎることに気がついていないのです。そのままお稽古や勉強を続けさせた結果、やがて反発したり続かなくなったりして、その子は何も達成できないままに終わってしまうのです。

健康のための運動も同様です。周りの″常識″に流されて自分の目標を設定してしまう様子は、高すぎる目標を自覚のないまま子どもに与える親の話に似ています。

巷でよしとされている目標は、今の自分には高すぎる場合もあります。気にせず、流されずに、できることからスタートしていきましょう。

世の中にあるさまざまな健康情報や目標で、「自分には達成できない」と感じてしまうものは、自分のレベルにあっていない、自分にとってふさわしくない情報です。

参考にする程度ならかまいませんが、そうした情報に振り回される必要はありません。

目標を立てるなら、自分にとって意味のあるものを設定するようにしましょう。

続けていれば、目標値も少しずつ成長していきます。やがては、巷間に広まっている運動目標などもらくらく達成できるようになるでしょう。

対処法◆「現状よりもプラス」を目指すのが一番大事。巷の情報は参考程度にしましょう。